レーザーマウス改良
今回は少し前に買ったワイヤレス・レーザー・マウスが値段の割に使いにくいので何でかな〜と,ちょっと調べて改良みました。(工務店というよりはOA研究所かな)
(サンワサプライ社製 MA-LSW4BL グランツLSW (ブルー))
☆経緯など
ノートPC用のマウスを探していたとき、握った感じとクリックしたときののカチカチ感が気に入り購入。
電波の到達距離の長いのも条件でした。
色使いも高級そうです。外観もエルゴノミック風です…
ところがマウスの位置を修正しようと持ち上げて移動してもポインタが付いてきてしまうのです。
ポインタが反応しなくなるその高さなんと10ミリ(「感応距離」とでも呼びましょうか)。
10ミリって数字だけ見ると大したこと無いと思いますが,実際に10ミリ浮かせながらマウスを移動させるのはかなり使いにくいんです。ぜんぜんエルゴノミックじゃないんですToT。
掲示板(価格.COM)にセンサの窓をテープで少し隠すと良いとの情報があった。早速やって見ると改善されたのですが、調整が非常に微妙で位置決めが難しいのです。それと時々ポインタが飛んでしまう症状が出てしまいました(隠しすぎたか?)。
☆本当に10ミリ?
感応距離をもう少し正確に測ってみました。
写真の様にマウスを浮かせて感応距離を測定してみました。
グランツの場合、3.5ミリ浮かせるとポインタがほとんど反応しなくなります(表1)。
これはLogicoolのMX-610とほぼ同じ感応距離。こいつは普通に使えているんですけどねぇ。
☆3.5ミリでは済まないその訳は…
グランツの場合,親指と薬指で挟んで持つとお尻が下がってしまう。
そしてセンサの位置がマウスの後部にあるので、お尻が下がった状態でセンサを3.5ミリ浮かすためには先端を10ミリも上げなくてはならないという訳でした。写真2
しっかり掴む人は気にならないのだろうなぁ
マウスのセンサは水平に持ち上げることを前提に設計されていると思うので,センサの位置と重心は,持ち上げるときマウスを支える指の位置(おいらの場合は親指と薬指)にあるのが良いのでしょうね。
☆対策
まずは持ち上げる距離が長いんだから「初めから少し浮かせておけば?」って訳で下駄をはかせることに。
下駄の材料はマウス改良の定番「カグスベール」と1ミリ厚の板ゴムで、これらを小さく切って貼る。カグスベールが薄いので(0.65ミリぐらい)、ポインタの反応を見ながら板ゴムの枚数で高さを調整。
次は重心位置ができるだけ親指ぐらいにくるように調整してみよう。釣り道具屋で板鉛を購入。グランツの前に付けて見るが効果は薄い。親指がほとんどグランツの先端に近いところにあるので、そうとう重りを付けないと重心位置がここまで来ない。重くなるばかりである。
しかたなくプラスチック板でボディを延長。この先に重りを設置。なんとか親指付近に重心が移動した。
もー著しく見栄えが悪い。実験が上手くいったら何か考えよう。
☆結果は?
使用感は、重いにもかかわらずGoodである。違うマウスを使っているようである(見た目も違うマウスである^^;)。滑りが良いのでグランツに付けた重りの重量も気にならな…ちょっと気になるか。^^;)
高さ調節は板ゴム1枚で良い感じななった。(合計1.65ミリ)
マウスパッドとの距離が遠くなったことでトラッキングが悪くなっているハズですが,実際使ってみると問題ないようです。もう一枚板ゴムを入れて2.65ミリまで上げてしまうとさすがに不安定になりました。(その代わり,持ち上げたときのキレは凄く良い)
実際のところ、ウェイトは無くても実用上問題無さそうです。カグスベール+1ミリの板ゴムで効果は十分でした。
☆最後に
調べると面白いので(おいらだけがね^^;)次回はもう少し掘り下げて見ます。もう少々お付き合いください